ヒレ長について考える

メダカ飼育歴ほぼ1年の自分が考えるのもおこがましいかもしれませんがヒレ長について考えてみたいと思います。

ヒレ長の代表と言えば松井ヒレ長でしょうか?

あとは最近話題のリアルロングフィンですかね?

イメージで言うと松井ヒレ長は優雅な感じ。

リアルロングフィンはメダカのベタ化というようなイメージが私の中にあります。

最近はかなり横見がクローズアップされる改良が続いてきているような気がしていて、それもリアルロングフィンのフィーバーを後押ししている気がします。

あと、遺伝的なものが大きいのでしょうか?

松井ヒレ長が劣勢遺伝に対してリアルロングフィンは優勢遺伝と聞いています。

イコール、ヒレ長の形質をすぐに(F1で)反映されられるということであれこれと組み合わせの想像が膨らむと言うことなんでしょうね。

せっかくなのでこのあたりを詳しく掘り下げてみます。

まずヒレに関する遺伝子を仮に

  • 普通:A
  • 松井ヒレ長:a
  • リアルロングフィン:α

とした場合。

普通ヒレの親(AA)と松井ヒレ長の親(aa)で交配した場合はその子供はすべてAaと言う組み合わせになります。

この場合、aは劣勢遺伝であるためA、すなわち普通ヒレの個体しか出てこないということになります。

このF1同士で掛け合わせを行った場合(Aa×Aa)

AA(25%)、Aa(50%)、aa(25%)の割合で発生します。

即ち4分の1だけ松井ヒレ長が出ると言うことです。

大丈夫ですか?ついてこれてます?

まとめると普通ヒレと松井ヒレ長を掛け合わせて松井ヒレ長を出すには孫世代以降にしか出ない!しかも4分の1しか発現しない!ってことです。

厳しいですよね。

しかも、これ最大確立の話で発現率を下げる遺伝子も存在しているらしくて10分の1程度まで下がることもあるそうです。

2世代累代するのも大変ですし、確立も低い、更にこの中から選別、累代と考えると室内飼育ではちょっと手が出せない配合だったんですよね。

ただ、デメリットだけじゃなくて劣勢遺伝子のホモじゃないと出ないわけだからヒレ長が出たら純粋に松井ヒレ長の遺伝子だけ持ってると判断できるのはいいですよね!

で、今度はリアルロングフィン。

同様に普通ヒレ(AA)とリアルロングフィン(αα)と交配した場合は子供はすべてAαという組み合わせになります。

聞き及んでいる情報が確かなのであればαは優勢遺伝であるとのことなのでαが有りさえすれば発現するということになり、すべてロングフィンになるわけです。

さらにF1同士で掛け合わせを行った場合(Aα×Aα)

AA(25%)、Aα(50%)、αα(25%)の割合で発生します。

即ち4分の1だけ普通ヒレで他はロングフィンということです。 

まとめると一世代で即ロングフィンが出せ、孫世代でも4分の3がロングフィンということです。

これどう思います?

そりゃ優勢遺伝のロングフィン遺伝子使いたい!って、なりますよね。

しばらくはロングフィンが過熱気味になるのは間違いなさそうです。

ただ、個人的にはこの過熱によって注目をあびなくなる品種の方が心配になります。

過去にもほぼ見なくなった品種があると聞きます。

再現するのは容易ではないのでそういった品種を細々とでも累代するってことが凄く大事な気がします。

出来れば継続累代出来る側でありたいなと思う今日この頃です。

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